COLUMN

連載

MYSTYLE|漁師カッパと長靴

住むところが変われば、ライフスタイルも変わる。ひと足先に移住した先輩に、移住後の暮らしに欠かせないモノや仕事道具を見せてもらいました。インタビューと合わせて読めば、彼らの毎日の過ごし方が見えてくるはず。

NPO法人ワンダーグラウンドのスタッフとして働く榊裕美(さかき・ひとみ)さん。青森県出身で関東の大学を出た後、いわき・久之浜へやってきた。祖父が漁師だったこともあり、漁師を通して地域づくりに携わりたいと、地元の子どもたちが漁を体験するイベントや魚を流通させる仕組みをつくることにチャレンジしている。

そんな榊さんは、漁師とともに船に乗り、漁を手伝っている。もちろん久之浜に来るまでは、本格的に漁をしたことはない。手伝い始めた当初は、ウインドブレーカーを着ていたそうだ。

しかし、何度も船に乗るようになり、ついに本格的な仕事道具として、漁師カッパを買うことに。これは、アパレルブランドURBAN RESEARCHと東北の若手漁師集団FISHERMAN JAPANとのコラボーレションによって生まれたもの。この漁師カッパと長靴は、漁に行く際の必需品だ。

もともとこのカッパは「漁師が船の上で着られるカッコいいカッパが欲しい」との要望から生まれた。それに、FISHERMAN JAPANは、新3K(=カッコいい、稼げる、革新的)を活動理念として掲げており、漁師への憧れから現在の仕事に取り組み始めたという榊さんと通じる部分がかなりありそうだ。

毎回、海に出る時は楽しいと話す榊さん。そんな彼女の姿や活動を見れば、漁師の取り組みや久之浜の海に興味を抱く人が増えていきそうだ。

(2018/12/12 取材)