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MYSTYLE|オーダーメイドのスーツからエプロンと長靴へ華麗なる転身

住むところが変われば、ライフスタイルも変わる。ひと足先に移住した先輩に、移住後の暮らしに欠かせないモノや仕事道具を見せてもらいました。インタビューと合わせて読めば、彼らの毎日の過ごし方が見えてくるはず。

「東京にいた頃と比べて、仕事の持ち物は大きく減ったと思います」と話すのは、川内村で「いわなの郷」や「かわうちの湯」を運営するあぶくま川内に勤める横山祐二(よこやま・ゆうじ)さん。アパレル業界に長くいたことから、以前はオーダーメイドのスーツを仕立てていた彼が、移住後の愛用品として見せてくれたのは、エプロンと長靴だった。

「エプロンは各地のイベントでいわなをPRする時に必ずつけています。黄色の長靴は犬の散歩に行くときに欠かさず使っているものです」。
イベントで東京に行く機会は多いが、スーツ姿からエプロン姿へと変わった。東京にいた時は満員電車に片道2時間揺られていたそう。現在は、愛犬の散歩には長靴を履きながら同じくらいゆったり時間をかけられる。東京にいる時の格好も、時間の使い方も、大きく変化した横山さん。思わずこんな暮らしをしてみたいと憧れてしまった。

(2019/1/16 取材)

  • 取材・執筆:七海賢司
    撮影:古澤麻美