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PLACE|サッカー日本代表に振る舞われたメニューが食べられる「くっちぃーな」

ひと足お先に移住した先輩が、「誰かが移住してきたらまず連れて行きたい!」と思う、とっておきの場所をご紹介。第三回目は、サッカー日本代表の専属シェフ西芳照(にし・よしてる)さんがオーナーを務めるフードコート「くっちぃーな」。

2016年3月、広野町の商業施設「ひろのてらす」内にオープンし、ランチタイムに営業している。店名は、「お腹いっぱい」を意味する、福島県を始めとした東北地方などの方言「腹くっちぃ」と、イタリア語で「台所」を意味する「Cucina(クッチーナ)」をかけてつけられたそう。

サッカーのトレーニングセンター、Jヴィレッジがある楢葉町で、しかも、オーナーは代表の専属シェフである西さんだ。当然店内はサッカー一色。代表選手のサインが入った貴重なユニフォームが飾られ、店員の方も代表ユニフォームを着て厨房に立つ。

看板メニューもサッカー日本代表にちなんでおり、代表カレーライス、代表トマトソースパスタ、代表ペペロンチーノ、長友佑都選手の好物だという長友焼き定食(銀ダラ西京焼き)などなど、選手が食べているものと同じレシピで作られたメニューが並ぶ。

私は代表カレーをいただいたが、スパイスがきいていてとてもおいしかった。何より代表選手たちと同じメニューを食べられることがうれしい!ほかにもラーメン、うどん・そば、定食など豊富なメニューで、毎日来ても楽しめる。

カレーの具材や米は、なるべく広野町で作られたものを使うのが西さんのこだわり。震災直後、広野町で食べることができた玉ねぎやじゃがいも、ネギを使ったメニューが考えられ、今でも地元の農家の方が作った野菜を使っている。

ランチ営業が終わってからもフードコートの席は解放されているため、買い物帰りのお客さんが一息ついたり、放課後の学生がおしゃべりしたりと憩いの場として使われていた。地元に密着したアットホームな食堂だ。

(2018/9/11 取材)

  • 取材・執筆:石川ひろみ
    撮影:出川光
  • くっちぃーな
    住所:〒979-0402 福島県双葉郡広野町下北迫苗代替24−1 ひろのてらす