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MYSTYLE|個性的な道具に込められた、人を楽しませたいという想い

住むところが変われば、ライフスタイルも変わる。ひと足先に移住した先輩に、移住後の暮らしに欠かせないモノや仕事道具を見せてもらいました。インタビューと合わせて読めば、彼らの毎日の過ごし方が見えてくるはず。

ひょうたん型のランプ、牛の角、トロフィー。南相馬市で「川口商店」を営む川口雄大(かわぐち・たけひろ)さんが自分らしいモノとして並べたのは、一見何の関連性もない3つのアイテムだった。ランプの作者は地元の常連さん。「モノづくりにチャレンジする人を応援するため、お店の一角に展示しているんです」。

「トロフィーはうちの店でイベントをするときに使うものです。あげないですけどね(笑)。この前は『利き水道水選手権』をやりました。それぞれ自分の家の水道水をペットボトルに入れてどこの水道水が美味しいか比べるってやつです」。

牛の角の使い方はさらに独特だ。「牛の角の根元部分は空洞になっていて、そこにグラスがぴったりはまるんです。誕生日の人のグラスを牛の角に挿して出すと盛り上がるんですよ!」

脈絡がなく見えた3つのアイテムには、川口さんの「人を楽しませたい」という想いが共通している。実際、取材中も次々と披露される面白い話に、終始笑いの絶えない時間となった。

(2019/2/6取材)

  • 取材・執筆:七海賢司
    撮影:舟田憲一
  • 川口商店
    〒975-0008
    福島県南相馬市原町区3丁目21番地