PLACE｜双葉郡8町村の情報発信の拠点「ふたばいんふぉ」

ひと足お先に移住した先輩が、「誰かが移住してきたらまず連れて行きたい！」と思う、とっておきの場所をご紹介。今回は、双葉郡8町村の情報発信の拠点として2018年秋に富岡町にオープンした「ふたばいんふぉ」。

グリーンのガルバリウムの近代的な外観が目を引く「ふたばいんふぉ」。双葉郡8町村の情報発信の拠点としてだけでなく、８町村に暮らす人たちが集まる交流の場でもあり、震災後からこれまでの双葉郡の歩みを知ることができるアーカイブ施設でもある。館内には「富岡は負けん！」の横断幕や原発事故後の双葉郡8町村それぞれの歩みが写真や資料で紹介されている。町村ごとに異なる状況を目の当たりにすることで、改めて震災・原発事故の大きすぎる被害について考えさせられるとともに、それでも前に向かって進んでいるまちの姿に胸を打たれた。

8町村で作られている6次化商品やお米、富岡町の復興応援グッズなども販売している。写真は2018年に開催された富岡町での音楽フェス「とみROCK」のイベントグッズ。県内外から訪れた多くの人たちに配られたもの。このリストバンドはふたばいんふぉで無料で持ち帰ることができる。また、併設されているカフェでは食べ応え十分のランチが味わえる。リーズナブルな価格設定も地域の人たちから支持されている。

施設を運営しているのは双葉郡全体でのつながりを目的に住民の想いや現状を発信している「双葉郡未来会議」。この場所ができたことで、目に見える形での情報発信が可能になった。復興が進むに連れて、これからもさまざまなメッセージが届けられることだろう。

（2019/2/4 取材）