COLUMN
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MYSTYLE|愛情こめて作った、自慢のトマト
住むところが変われば、ライフスタイルも変わる。ひと足先に移住した先輩に、移住後の暮らしに欠かせないモノや仕事道具を見せてもらいました。インタビューと合わせて読めば、彼らの毎日の過ごし方が見えてくるはず。
「形がきれいだと、お客さまに手に取ってもらいやすくなります。」
持ってきてもらったトマトのあまりの美しさに、きれいですねと言うと、杉中貴さんからこんな答えが帰ってきた。南相馬トマト菜園で働く杉中さんの、自分らしい持ち物は、手塩にかけ育てたトマトだ。手に持つと実がつまっていてハリがあり、その表面はみずみずしさをたたえている。
「実はここにあるトマト、2種類あるんです。ひとつはトマト本来のきいた美味しいトマト、もうひとつは、からだに良いリコピンが多く含まれ、ほんのりとした甘さが美味しいトマト。」
それまで少し緊張した面持ちでインタビューに答えていた杉中さんの表情は、トマトを手にした瞬間ほころんでいるようだった。
(2018/7/2 取材)
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取材・執筆:出川光
撮影(一部):出川光