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WORKING|看護師として働く(渡辺病院)
福島で働くってどういうことだろう? どんな仕事があるのか、実際にどんなふうに働いているのか。職業別で相双地域で働く人々の働き方や職場の様子をご紹介します。
今回は渡辺病院で働く看護師さんの職場を覗いてみます。
・プロフィール
地元出身で学校卒業後は付属だったことから埼玉県の国立病院にそのまま入職。脳外科・神経外科で6年勤めた後、地震をきっかけに4年前に帰郷。
・福島で働くきっかけ
福島へ戻ることには葛藤があった。便利さがなくなる生活や職場環境が変わること以上に、家族への想いが勝り、Uターンを決意。3年間、介護老人保健施設に勤めながら病院情報を集め、1年前に同院に入職。現在は内科消化器科に勤務。
地元に貢献できる充足感
Q1.普段はどんなふうに働いていますか?
「脳外科や神経外科の知識の蓄積はあっても内科は初めてのため、日々勉強しながら患者さんと接しています。術後に病棟に戻る患者さんもいて、やはり体の内側のことも知る必要があります。病棟では看護師のカンファレンスも頻繁に行われ、勤務中でも相談し合ったりしていてコミュニケーションはすごく取れています。今後は自分の学びを後輩たちに伝え、育成に貢献できたらと考えています」
Q2.こちらで働いてよかったと思えることは?
「都会ではあわただしい日々を過ごしていました。仕事のあとはすぐプライベート、といった感じで。こちらその間に”ひとやすみ”できる時間があるのでリラックスして暮らせる点ですね」
Q3.仕事面で東京と違う点は?
「東京では時がたつのが早いですが、こちらでは少し余裕を持って働けることですね。あと、こちらは看護が必要がな人が多いのに、看護師不足が深刻なんです。その分、地元に貢献できているという意識が強いです」
Q4.福島で働くことを悩んでいる人にひとこと
「地元出身ですが都会も経験した身からすると、踏み出しにくい気持ちは分かります。なので、一度見に来ることをお勧めします。働けるかはやはり自分の感覚次第。それから決めればいいんですから」
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編集:酒井瑛作
取材:吉良竜二 -
医療法人 伸裕会 渡辺病院
住所
〒979-2611 福島県相馬郡新地町駒ヶ嶺字原92
詳細ページ:http://www.watanabe-hospital.or.jp/