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PLACE|名物店長の底抜けの明るさに元気がもらえるバー「CANDY CANDYセカンド」
ひと足お先に移住した先輩が、「誰かが移住してきたらまず連れて行きたい!」と思う、とっておきの場所をご紹介。今回は、ユニークな名物店長が楽しませてくれる「CANDY CANDYセカンド」。
南相馬市原町区にある「CANDY CANDYセカンド」。2002年に輸入雑貨「CANDY CANDY」としてオープンし、10年ほど経った後、お食事とお酒を中心としたバースタイルの現在の形態へとシフトした。様々なテイストが混在したちょっと不思議でユニークな内装の店内では、常連さんを中心にアットホームな雰囲気が流れている。
「CANDY CANDYセカンド」最大の魅力と言えば、底抜けに明るい名物店長の井出百合子(いで・ゆりこ)さんの存在だ。
お客さんと一緒に楽しむことをモットーにし、お店ならではの個性的なパフォーマンスを行うことがあるそうだ。その代表例がお芝居。
「テレビに出たくてお芝居を始めたんです」。何度となくオーディションを受け、エキストラ出演は数知れず。映画にも出たことがあるそうだ。時にはお客さんと一緒に即興の芝居が始まることもあるのだとか。
他にも、お題を出してお客さんに俳句を詠んでもらったり、乾杯するときには独自の掛け声で盛り上げたり、週末はコスプレをしての接客をしたり。井出さんのおもてなしには決まった枠がまったくない。
井出さんのキャラクターばかりが先行するかもしれないが、料理の美味しさも評判。生姜焼きやハンバーグなど食事メインに来る方から、お酒と会話を楽しみたい方などお客さんの過ごし方はさまざま。〆のラーメンまでいただける、意外な奥深さも魅力的だ。
ここに集まる人たちに共通しているのは井出さんとの会話を楽しみにしているところ。「震災がきっかけで以前のお客様はほとんど離れてしまいました。でも、新しいお客様との出会いがあるのがやりがいです」。
南相馬を訪れた際は、ぜひ井出さんの元気を分けてもらいにお店を訪ねてみてほしい。
(2019/1/17 取材)
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取材・執筆:七海賢司
撮影:佐藤真珠 -
CANDY CANDYセカンド
住所:〒975-0003
福島県南相馬市原町区栄町1-17