COLUMN

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MYSTYLE|無地のノートにブルーのインク。

住むところが変われば、ライフスタイルも変わる。ひと足先に移住した先輩に、移住後の暮らしに欠かせないモノや仕事道具を見せてもらいました。インタビューと合わせて読めば、彼らの毎日の過ごし方が見えてくるはず。

福島県双葉郡の楢葉町で活動をしている一般社団法人ならはみらい。そこで働く西﨑芽衣さんに見せてもらったのは、こだわりの仕事道具だ。

クラフト紙をリングで綴じたノートには、罫線は入っていない。「図や絵も描けるように」と選んだもので、今年に入ってもう三冊目になる。あたらしくオープンする施設の建設から、町民の方々からの相談を電話で受けるコールセンターまで、ボーダーレスに活躍する彼女の仕事にぴったりだ。一緒に持ち歩いているペンにも、自分が書いたメモだと全員がわかるようにと、ブルーのインクを選ぶこだわりが。

名刺代わりに持ち歩いている『ならはかわら版』は、彼女自身が仲間と企画したフリーペーパーで、楢葉町のできごとが詰まっている。
「ここから仕事に役立つつながりが生まれることが多いんです」
と今まで発刊したものを見せてくれた。いつでも取り出せるように鞄に忍ばせている。

きっと彼女にとってはこの町そのものが仕事場なのだ。ノートの表紙には、さりげなく個性的なステッカーがちらりと覗いていた。

西﨑さんのインタビューは<こちら>から。

(2018/7/3 取材)

  • 取材・執筆・撮影:出川光