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モルック福島 浜通りオープン in Jヴィレッジ 2025開催!
2025年2月16日(日)に、福島県楢葉町のJヴィレッジ全天候型練習場で、モルック福島 浜通りオープンが開催されました。
モルックはフィンランド発祥のスポーツです。スキットルと呼ぶ木製のピンを、木の棒(モルック)を投げて倒し、倒れたスキットルの状況によって得点が加算され、先に50点ピッタリになった方が勝ちとなります。フィンランドではサウナとビールを楽しみながら行われている気軽なスポーツで、国内の競技人口はおよそ165万人とされています。世界大会も開かれるなど、老若男女を問わず広く親しまれているスポーツです。(モルックの詳しいルールはこちらから https://molkky.jp/molkky)
会場となったJヴィレッジ全天候型練習場は、公式サイズ(68m×105m)のサッカーコートを収容した人工芝フィールドで全面がドーム型屋根に覆われているため、雨・雪・風などの天候に左右されず利用が可能です。サッカーのほか、ラグビーやアメフトなどのスポーツに加え、コンサートなどにも利用されています。
受付開始は8時半と聞いていた取材スタッフは8時に会場入りしたのですが、すでに駐車場には遠方のナンバーの車が並び、多くの参加者が練習を開始しているなど、試合開始が待ち遠しくてならない様子が感じられます。
開会式が始まる9時半には、出場128チームを構成する350人超の選手が揃いました。
主催者である、ふくしまモルッククラブの藤田龍文様に続き、日本モルック協会の八ツ賀秀一代表理事、福島県文化スポーツ局の市村尊広局長からご挨拶をいただき、ルールの確認を経て参加者全員による記念撮影。
そしていよいよ優勝を目指して、まずは予選のスタートです。
会場内には32面のコートが設定され、予選は4チーム総当たり方式で行われました。各コート上位2チーム、計64チームが決勝トーナメントに進出し、上位3チームには大堀相馬焼のプレートが贈られます。また、予選敗退となった64チームによる「フレンドリートーナメント」も行われ、その優勝者にはJヴィレッジのある楢葉町・広野町の特産品が用意されています。
一見簡単そうに見えたモルックですが、実は奥が深いスポーツのようです。なかなかスキットルに当たらなかったり、スキットルの手前でバウンドしたモルックがスキットルを飛び越えてしまったり。モルックが投げられるたび、広い会場のあちこちから歓声、悲鳴、様々な声が聞こえてきますが、皆さん笑顔で楽しんでいる様子が感じられます。
予選終了後、12時から13時まで休憩となります。会場内で予選が始まってしばらくすると、限られた休憩時間で手軽に昼食が取れるよう、会場の外では5台のキッチンカーが営業の準備を始めていました。メニューは、地元・楢葉の豚丼や唐揚げ、浪江のしらす丼、スイーツなど様々揃っています。
豚丼のキッチンカーでお話を伺ったところ、今日は300人分の食材を用意してきたそうです。「お店(実店舗)も近くにあるので、足りなくなったらどんどん補給します!」と笑顔で応えてくれました。浪江から来たキッチンカーは「食材がある限り、夕方でも作り続けます!」とおっしゃっていましたが、5台のキッチンカーはすべて夕方を待たずに撤収。完売したようです。営業は地元福島だけでなく東京に来ることもあるそうなので、もし見かけたらぜひ立ち寄ってみてください。(キッチンカーの情報は記事の最後もご覧ください)
16時半を回る頃に決勝戦が終わり、熱戦が幕を閉じました。皆さん、お疲れ様でした。
【優勝】日本ドジャース
【準優勝】バンジーガム
【3位】モルモル
【フレンドリートーナメント優勝】新城モルック倶楽部B
表彰式に続いて、福島相双復興推進機構の皮籠石(かわごいし)直征様から、「モルックを通じて福島県浜通り地域の交流人口を増やしたい」とご挨拶をいただき、モルック福島 浜通りオープンin Jヴィレッジ2025は閉幕となりました。
今大会の128チーム・約350人という参加者は、前回大会の2倍以上に増えているそうです。参加募集にあたってはキャンセル待ちの問い合わせもあったそうで、皮籠石様は早くも「来年度の開催規模拡大も検討したい」と話されていました。
まだモルックのことを知らない方が多いと思いますが、愛好家は着実に増えているようです。東日本大震災から14年、モルックも浜通りエリアの魅力の一つとして、復興・新しいまちづくりのキッカケの一つになるのかもしれません。
福島相双復興推進機構の「 note 」にもモルック大会の紹介記事が掲載されておりますので、ぜひご覧ください!
↓note の記事はこちらから↓
https://note.com/imacoco_12/all
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取材 HOOK編集部
写真・文 本多正幸 -
(キッチンカー)
①豚壱(豚丼ほか)
②ロケットチキン福島(ベントーボックスほか)
③株式会社GOODPLUS(いちごクレープほか)
④どんこ屋(なみえ焼そばほか)
⑤たまげた家(請戸しらす丼ほか)