INTERVIEW

インタビュー

働きやすい環境で社員が輝く!アットホームな温かさが魅力の岩下商店

いわき市にある老舗の練製品工場「有限会社 岩下商店」は、食品スーパーや学校給食を対象に、業務用の練り製品を全国に卸しています。

岩下商店では、技能実習生や県外からの就職希望者を積極的に受け入れていて、スタッフ一人ひとりが働きやすい環境が整えられているそうです。

「この子たちを家族のように感じてしまうことがあるんですよね」

こう話すのは、岩下商店3代目の鈴木亨二さん。笑顔から優しさが滲み出てしまうようなお人柄です。

そんな鈴木さんに、岩下商店の取り組みや職場環境、技能実習生とのエピソードなど伺ってきました。

有限会社 岩下商店

住 所 :いわき市平下高久字下原170-1
主な仕事:さつま揚げなどの業務用練り製品の製造

全国へ安心・安全の練り製品を

有限会社 岩下商店は、昭和40年に初代・岩下忠幸が創業。先代から受け継がれてきた練り製品の技法を大切に守り、現在は3代目となる鈴木社長が引き継いでいます。

2011年東日本大震災によって工場が被害を受け、2018年に新設。新工場では、徹底した衛生管理を行い、厳しい審査基準をクリアし「HACCP」の認定を受けました。

日々おいしさを追求して作る練り製品は、さつま揚げや角揚、いか巻、ごぼう巻、ボール類、花形など。震災後には、甘みの強いコーンを白身魚の練り肉にたっぷり入れて蒸した「ミニさつま揚げ(マヨコーン)」や豆腐を入れて練りあげた「ふわふわ豆腐さつま」など、新商品の開発にも力を入れているそうです。

「うちで作る練り製品は、安心安全、高品質で低価格が自慢です。まだまだこれから生産量を増やして、いわきの練り製品を世界に広げていきたいです」と鈴木社長は話します。

技能実習生は家族のような存在に

岩下商店では現在、インドネシアから技能実習生を受け入れています。彼らはしっかりと日本語や日本人の気質などを学んでから来日するそうです。

「はじめて来たときに流暢な日本語であいさつするので驚きました。コンビニのレジでも自己紹介しちゃったりしてね(笑)最初は慣れない環境のなか大変だと思いますが、みんな一生懸命働いてくれるので、こちらもそれに精いっぱい応えたいという気持ちです」

技能実習生が雪を見てみたいと言えば社員旅行で雪山へ温泉に行ったり、日光江戸村やひたち海浜公園などレジャー施設に遊びに行ったりと、仕事以外でも面倒を見ることが多いのだそう。

「1期生が任期期間を終えて国へ帰るときは、私が空港まで送っていきました。前日のお別れパーティーでは、社員みんなもボロボロ泣いてしまってね。彼らとは今でも家族のような交流が続いているんですよ」

定住・移住を希望する人の窓口に

岩下商店では、今後は技能実習生を受け入れてきた実績から、移住や定住を希望する人の窓口にもなっていきたいといいます。

ここに勤務して今年で3年目となるルイさんは、「ここでは仕事をゆっくり教えてくれるし、先輩もみんな優しいです。新しい後輩ができたら、自分も先輩たちのように親切に仕事を教えたいです。ここは『仕事が楽しい!』と思える職場です」と目を輝かせて教えてくれました。

岩下商店では練り製品の仕込みから製造、出荷まで、それぞれの仕事を分担して、品質向上に取り組んでいます。

岩下商店では、今後も一緒に働く仲間を募集しているそうです。温かい職場で自分らしく働いてみたい。そんな人は、ぜひ鈴木社長やここで働くスタッフの皆さんに会いに行ってみてください。アットホームな優しい空気が流れていますよ。

(左から)鈴木亨二社長、ルイさん、奥様