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MYSTYLE|仕事道具がつまった皮の小さなバッグ 

住むところが変われば、ライフスタイルも変わる。ひと足先に移住した先輩に、移住後の暮らしに欠かせないモノや仕事道具を見せてもらいました。インタビューと合わせて読めば、彼らの毎日の過ごし方が見えてくるはず。

「ずっと暮らした山口県から一歩出てしまえば、あとは全部違うのでどこに住んでも同じです。」

穏やかな中に、そう言ってのける強さのある河内理恵子さんの仕事道具は小さなバッグだった。中には、アパレルウェアを作る工場である仕事場で使う道具が詰まっている。

目打ち、小バサミ、ピンセット、定規。中にはいっているそれぞれの道具の使い方を説明してくれた後、仕事場に戻った彼女がさっそくカバンをあけた。

工場で働くメンバーと話しながら、縫製がおわった服の縫いしろを定規で測って楽しそうに話している。少しはみ出た糸はあっという間に小バサミで整えられた。その手つきは見ほれてしまうほどなめらかだ。彼女の手になじんだ小さな道具たちが、河内さんの新しい生活を彩っている。
(2018/7/2 取材)

  • 取材・執筆・撮影:出川光